マレーシアの文化

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レーシアの公用語はマレーシア語ですが、多民族国家の為、中華系民族は中国語とその方言(広東語、福建語など)を、インド系民族はタミール語を使用しています。また、イギリスの植民地であったことから、各民族間で会話をする際は英語が広く使用されており、学校(幼稚園から大学まで)では主にマレーシア語と英語で教育されます。とは言うものの、マレーシアで話されている英語は特徴があり、中国語とマレー語の影響でマングリッシュと呼ばれているのは多くの人が知るところでしょう。例えばalsoはalSOと後ろが強く発音されます。また、主語を省略する事が多く、文章の最後に「ラー」や「アー」が付けられることが多く見受けられます。

 

民族ごとに、中華系、マレー系、インド系の料理がそれぞれの特徴を発揮していて、全てを併せて初めてマレーシア料理といえるのかもしれません。マレー系の人はイスラム教の教えで豚肉が食べられず、飲酒も禁じられているため、レストランの入り口によく「HALAL」マークのステッカーが貼られています。それは料理の全てに豚肉が使われておらず、お酒も取り扱っていないと言う事を示しており、イスラム教の方が安心して入店できるのです。一方、インド系のヒンズー教徒は牛を食べることが禁じられています。その一方で中華系は食に関した制限は特にありません。

 

教育は基本的に日本と似ており、幼稚園から始まり小学校が6年間、中学校が3年間、高校が2~3年になります。政府系の学校では宗教の授業があり、イスラム教の生徒はイスラム教のお祈りの方法などを学び、イスラム教徒でない生徒には、道徳の時間が割り当てられています。また、金曜日の授業は正午で終わります。なぜならイスラム教の男性は金曜日の正午にモスクに行ってお祈りをしなければならないからです。マレーシアでは宗教が生活の一部ということを実感させられます。

 

また、マレーシアは他の国の文化の影響を受けやすいです。テレビでは様々な国の番組を見ることができます。よくアメリカ、香港、中国、イギリス、韓国、日本などの番組が放送されています。マレーシアには多くの外国人が滞在しており、その上に政策によって外資も参入しやすくなっています。また、親日家の方が多く、日本に関する物や文化もよく見られ、日本車、日本料理や日本のアニメなども人気があります。