パンタイクアラルンプール病院での出産入院について｜マレーシア妊婦日記

パンタイ病院では出産入院をする前に事前受付（Pre registration）をすることができます。これをすることにより、出産の為に病院へ訪れた際に入院手続きをせずに直接分娩・出産病棟（Delivery ward）へ行き、出産準備をすることができます。慌てて病院へ向かうケースも多くあるでしょうから頼もしい制度です。

妊娠37週目頃になると担当医から事前受付用紙に担当医が必要事項を記入したものを受け取り、グラウンドフロアの入退院手続きカウンター（Admission and Discharge）で事前手続きをします。その際に分娩室と産後の病室の希望（個室など）を伝え、デポジットも支払います。また、実際に出産の為に病院を訪れるときは下記を持参する必要があります。

入院の事前受付用紙
ご夫婦のパスポート（退院時に出生証明書の申請用紙を病院が準備をする際にお父さんのパスポート記載情報が必要になります）
バースプラン（あれば）

分娩室には下記の2種類があり、ベッドや医療設備は同じなのですが、部屋の広さ等が違うようです。

Deluxe delivery single・・・標準タイプ（トイレ、シャワー、テレビ、椅子などあり）
Deluxe delivery suite・・・広めのデラックスタイプ（トイレ、シャワー、テレビ、1人がけのソファー、水中分娩用のバスタブなどあり）

陣痛が始まって病院に向かってからは手術などの必要がない限りは上記分娩室で出産が終わるまで過ごします。出産が終わり、容態が安定したら下記のいずれかの病室（Maternity ward）へ移動となります。

Four bedded（4人部屋）
Two bedded（2人部屋）
Supreme single（個室）
Deluxe single（個室）
Deluxe suite（個室）

また出生直後に赤ちゃんには下記の注射が行われます。

ビタミンK
B型肝炎予防接種
BCG予防接種

※マレーシアのBCG予防接種は接種後にケロイドの副作用が出ることがあるため、日本と同じような予防接種を受けたい場合はバンサーのMahameru International Medical Centerがお勧めとのことです。こちらのDr. Behは日本の医師免許を持っていらっしゃるので、日本語もご堪能で英語が分からないママさんにとっても強い味方です。詳細についてはこちらをご確認ください。

出産後も痛み止めや抗生物質などを飲まないといけないのですが、薬は毎朝看護師の方がそれぞれの病室をまわり、病室内の鍵付きのキャビネットにその日の分を入れて保管しています。服用する時間になれば看護師が病室を訪れ、服用分を取り出してくれます。

また、入院中に食事は4回（朝・昼・午後の軽食・夜）出され、メニューは選択式になっていて、ベジタリアンの方でもベジタリアン食が毎食準備されるので安心です。ベジタリアンメニュー以外にはローカルフードや洋食などの選択肢があります。病院食以外のものが食べたい場合はグランドフロアにスターバックス、コンビニやアイスクリーム屋さんなどもあります。

基本的に赤ちゃんは常に同じ病室にいますが、希望をすれば新生児室で預かってくれます。新生児室には私が見たところ3-4人の赤ちゃんしかおらず、皆さん同じ病室で過ごされている方達が多いようです。また、沐浴については出産翌日の朝から毎朝看護師が行ってくれます。

母子ともに退院できるとそれぞれの主治医が判断したら退院の手続きが開始されます。私の場合、朝10時頃に退院が確定し、院内の諸手続きが完了したのが午後2時頃でした。完了の知らせがあると入院費用の計算書を渡され、グラウンドフロアの入退院手続きカウンター（Admission and Discharge）で支払いを済ませます。

入退院手続きカウンターで清算完了の書類を受け取り、Maternity ward（出産後の病棟）で退院後に服用を続ける必要のある薬、ベビーブック（赤ちゃんの出生時の詳細が書かれたもの）や出生証明書の申請用紙を受け取ります。

最後に入院期間ですが、パンタイ病院では普通分娩の場合入院期間は2泊で帝王切開の場合は3泊だそうです。ただ、希望をすれば入院期間を延長することも可能で、日本人の場合は1週間入院する方が多いと聞きました。

パンタイ病院の医師のレベルは高く、また病院のスタッフも皆親切で快適な初出産を経験することができました！

パンタイクアラルンプール病院（Pantai Hospital Kuala Lumpur)での出産入院について